IBG 1/72 PB72131
伊・セモベンテ90mm対戦車自走砲M41M-90/53
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1941年にイタリア陸軍では強力な90/53 高射砲を搭載した強力な対戦車自走砲の開発を決定した。砲はオープントップ式に搭載され、敵弾や砲弾の破片から砲の操作要員を守るのは砲前面の大型の防盾のみである。開発時の想定ではこの車両は砲の威力を生かして敵戦車の射程外である2000m程の遠距離から攻撃するものとされており、防御に関しては問題ないと考えられていた。車台にはM14/41中戦車が用いられたが、足回りの配置は変更されていた。大型の90mm高射砲を載せるためにエンジンは車体中央に移されており、砲は車体後部に搭載された。
生産はフィアット・アンサルド社で行われ、1943年9月の休戦までに48両が完成したとされる。シチリア島の戦い及びイタリア戦線で使用された。本車はその長射程と高い破壊力を生かして有効な防御戦力として各地で戦闘を繰り広げた。イタリア休戦後に生き残った車両の一部はドイツ軍でも使用された。大戦末期の北部イタリアの山岳地帯に於いては長射程の自走砲として運用された。