バロムモデル 1/72 CV72145
米・カーチスC-46Aコマンドー双発輸送機「極東ハンプ越え」
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原型機はDC-3に対抗するためにカーチスが開発した旅客機CW-20で、
客室の容量を大きくした太い胴体にして旅客数で上回るという計画
でした。しかし設計が遅れ、登場時にはDC-3が市場を独占しいて
旅客機としての発注は無かったものの、アメリカ陸軍の興味をひき、
軍用輸送機C-46として採用されました。C-46はエンジンに強力な
R-2800「ダブル・ワスプ」が採用され、客室窓が少なくなったほどで
原型そのままで採用されました。第二次世界大戦では3,000機以上が
生産されて、C-47と共にアメリカ軍の輸送機の主力でした。

ATC(航空輸送コマンド)が1942年に編成され輸送任務の需要が
急増すると、大出力エンジンを装備するC-46が前線の山岳地帯や
南大西洋横断に投入されるようになりました。中でも、
大日本帝国陸軍に対峙すべくイギリス領インドのアッサムから
ヒマラヤ山脈を越えて中華民国の昆明に物資を輸送する
「ハンプ超え」が特筆される活躍でした。高さ7,000m級の山々を
飛び越える輸送ルートは、与圧キャビンや排気タービンを
持たない輸送機には苦難の連続でしたが、C-47とともに
この作戦を成功させました。