コンブリック 1/700 CS70206
ソ連・潜水艦 S級 IX bis型 1936 WW-U
価格はリストに掲載されています。ご覧下さい。


  全長77,8m・排水量840トン・速力 水上20ノット水中10ノット・533mm魚雷発射管 前方4門後方2門・100mm砲1門

S型潜水艦は、ソ連海軍の潜水艦の艦級。正式艦級名称は第9系列潜水艦スレドニャーヤ。非公式の渾名はスターリネツ級。


1930年代、ソ連は海軍力増強のため大規模な艦艇建造計画を画策した。しかし、技術が足りないため外国から技術導入を図った。ドイツはヴェルサイユ条約により潜水艦の建造を禁じられていた。ソ 連はドイツ企業に造船所を提供し、国内の施設を条約の抜け道として利用させる代償として、ドイツの潜水艦技術を導入することに成功 した。1933年に、新型潜水艦開発計画が開始され、ドイツ国内で設計が開始された。そのため、本型は第一次世界大戦時のドイツ潜水艦の発展 型というべき様態となった。主機のディーゼル機関はMAN社製であり、その他の電動機、蓄電池など各種装置の大半はドイツ製であった。ソ連国内での大量建造を可能とするための改良型が第9改系列(Series IX bis)および第9改二系列(Series IX bis 2)である。改型ではデ ィーゼル機関をはじめ部品の大半をソ連製に置換したもので、ソ連製の生産設備での建造を可能とさせた。第9改・改二系列は合計78隻が発注され、53隻が竣工した。本型は冬戦争、第二次世界大戦などで運用された。当時ソ連潜水艦の中では最も完成度の高いものであり、ソ連潜水艦隊の尖兵として 活躍したが、17隻が沈没した。特に、主に乗員の訓練不足などが原因で、機雷に接触して沈没した艦が多かった。1950年代頃には退役し たが、一部は中国海軍に譲渡され、1970年代まで使用された。