ローデン 1/72 RE72051
英・ソッピースキャメル邀撃戦闘機 WW-T
価格はリストに掲載されています。ご覧下さい。

海峡を渡ってくるドイツの長距離爆撃機に対抗するため、この迎撃戦闘機
が開発されました。英国本土で迎撃する部隊用に重いビッカース機銃の
代わりに、陸戦で使われていた軽量のルイス機銃を搭載する案が出され
ました。戦闘機を相手にする必要が無いため視界を良く、かつ広げるため
に上翼に機銃を装備した機体が作られました。また、本土での仕様のた
視認性をよくした派手な迷彩も見逃せません。



機体サイズは6cm。翼長は12cmというサイズです。プライザー1/72
スケールのフィギュアは、サイズの目安として登場してもらいました。
キットには付属していません。



機体内部は簡単なモールドですが、操縦桿の奥に銀色に光る燃料タンク
は、良いアクセントになります。P3 エンジンは排気管などパイプが張り
巡らされているかのような出来ですが、それらしく見えるように作られてい
る様はお見事。エンジンの右側は燃料タンクパーツです。



主翼中央にご注目。ぽっかりと空間が空いています。2連装のルイス機銃
が搭載され、上方の視界も確保されました。機銃をスライドさせてカート
リッジを交換するため、レールが設けられました。操縦席が後方に移動し
ていますが、これは複座のキャメルの後部座席とほぼ同じ位置です。



使用する計器板は右側です。キャメルはその操縦性に問題があったよう
です。軽量化を図る新たな設計になってそれが改善されたか否かは不
明です。翼端灯もパーツ化されています。



デカールは3機分が用意されています。
視認性を高くした明るい塗装もお楽しみいただけます。

製造された機体は100機ほど。ドイツ軍による夜間ロンドン爆撃に対抗するた
め、暗闇の中、敵機の排気炎を目指して飛んでゆきました。恐怖を取り去る
ため、恐怖を感じながら飛んでゆく、恐怖の塊の飛行機と云えるでしょう。