
スペシャルホビー 1/48 SH48017
英・グロスター・スクワートジェット戦闘機
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イギリス初のジェット機であり、世界で3番目に成功したジェット機はグロスター E.28/39で、「パイオニア」または「スクワート」の愛称で呼ばれました。この機体の開発は、フランク・ホイットルと彼の会社Power Jets Ltd.が手掛けた英国初のジェットエンジンの研究成果によるものです。
開発経緯
Power Jets W.1エンジンの開発は戦前の1930年代から始まり、1937年には最初の試作エンジンが稼働しました。1939年春、フランク・ホイットルはグロスター社を訪れ、主任設計者のジョージ・カーターと協力関係を築きました。イギリス航空省はこれを支援し、「E.28/39」仕様を発行。これによりグロスター社は、ジェットエンジンを機体に搭載できるかどうかを検証する2機の試作機の製造を求められました。
ジョージ・カーターは、小型の全金属製機体を設計し、前輪式の降着装置を採用しました。機体の操縦面のみ布張りで、プロペラがないため、着陸装置は非常に短くすることが可能でした。機体前部にはエンジン吸気口があり、コックピット前で分岐し、その後ろで再び合流する設計でした。
機体には武装が搭載されておらず、当初の仕様では7.7mm機関銃2〜4挺を装備する予定でしたが、試作機には含まれませんでした。試作機のW4041とW4046は、コックピットの与圧や暖房設備がなく、無線装置も搭載されていませんでした。
初飛行と改良
W4041の飛行試験は、1941年4月7日にP.E.G. セイヤー飛行士の操縦により開始されました。数回の離陸を記録した後、正式な初飛行は1941年5月15日にクランウェル基地で行われました。
試作機のテストは1944年まで断続的に行われ、搭載されるPower Jets W.1およびW.1Aエンジンは開発中のため頻繁に変更されました。
1944年、W4041はより強力な「W.2Bエンジン」を搭載し、尾翼を改良して安定性を向上させました。機体は1945年春まで飛行し、最終的にロンドンのサウス・ケンジントン科学博物館へ寄贈され、現在も展示されています。
プラモデルキットの内容
このキットには以下の内容が含まれています:
- グレーのスチレン製ランナー 2枚
- キャノピー用のクリアパーツランナー 1枚
- エッチングパーツシート
- 試作機の2種類のマーキング用デカールシート |



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