スペシャルホビー 1/72 SH72347
仏・ミラージュF.1CR戦術偵察機
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 ミラージュF1はフランスのダッソー社製の戦闘機である。1970年代を代表する戦闘機の一つであり、多くの国で使用されている。ダッソー社が世に送り出した戦闘機ミラージュ・シリーズにおいて唯一、通常の水平尾翼を備えている。1963年、フランス空軍は次期主力戦闘機について要求仕様を策定した。これに対して、ダッソー社では可変翼や垂直離着陸などの新機軸を採用した機体を開発していたが自社資金でより保守的な設計思想の単発エンジン戦闘機の開発も進めていた。このような事情から、堅実かつ安価な機体として開発が進められたのが本機である。結果として構想通り堅実な機体として完成したが、純粋な技術面では50年代の超音速戦闘機と比してさほどの進歩はなく、全体としては旧態依然としたものにとどまっていた。しかし、同時期に並行して開発されていた“新機軸戦闘機”の数々は、その高額な機体価格からフランス空軍をはじめとする顧客の要求との折り合いがつかず、また技術的には依然開発途上であり信頼性に難があったためにほとんどが頓挫し、結局のところは保守的な設計の本機が採用された。
ミラージュF1CR
フランス空軍向けの戦術偵察機型。副次的に対地攻撃にも投入可能。空中受油プローブ付きのミラージュF1C-200をベースに以下の改良が加えられている。
高精度の航法・攻撃・偵察システムを搭載。
レーダーを、グラウンドマッピング/コンターマッピングモジュールを追加装備したシラノIVM-Rに変更。
機首下面に偵察用カメラ窓を設置。
左舷側のDEFA 30mm機関砲を撤去し、赤外線ラインスキャナーを搭載するスペースを確保。
ミラージュF1CRの1号機は1981年11月20日に初飛行し、フランス空軍は64機を新規に発注。1983年9月には第33偵察航空団での作戦準備が整った。

デカールはフランス軍3種